TPI、新体制でランオペ事業本格化、新ブランドで訴求
JTBグループのトラベルプラザインターナショナル(TPI)は4月1日から、新体制による事業を開始した。トラベルプラザインターナショナル中部、ティーピーアイ西日本、アールアンドシーツアーズの3社を合併するとともに、JTB九州と中国ターミナルサービスの事業の一部を吸収。海外航空券のホールセール事業に加えて、アールアンドシーツアーズの合併によりランドオペレーター事業を本格化するなど、旅行会社向けのBtoB事業に集中する。海外個人旅行商品「PASEO」については廃止する。
新体制により社員数は370名になり、7つの営業拠点で業務を実施する。JTBによれば、統合後の組織改編で多少の異動はあったが、ほとんどの社員は今までの業務を継続しているという。
同社は新体制のスタートにあわせて、航空券と宿泊施設などの地上手配をワンストップで旅行会社に提供するサービスブランド「landa(ランダ)」を新設。ブランド化することで同社のサービスをより強く打ち出し、業界内に幅広く浸透させたい考えだ。JTB以外の旅行会社が利用しやすいよう、「JTB」や「TPI」を含まないブランド名にしたという。
当面は、アールアンドシーツアーズが得意としていたハワイやミクロネシア方面のリゾート地を中心に展開。4月中旬頃にはランダ専用ラウンジをワイキキショッピングプラザやグアムプラザホテルに設けるなど、現地での消費者向けサービスを強化することで、他のランドオペレーターなどとの差別化をはかる。将来的には東アジアや東南アジアの都市などにも展開する予定だ。