ウェブサイトの画面キャプチャ 　エイチ・アイ・エス（HIS）は4月1日、同社ウェブサイト内で国内航空券の単品販売を開始した。これまで国内旅行については主にパッケージツアーを販売してきたが、航空券の販売開始により新たな利用者を獲得する考え。このほど業務提携したエボラブルアジアの予約システムを導入し、LCCを含む日系航空各社の横断検索を可能にした。

　エボラブルアジアは「空旅.com」など複数の国内航空券予約サイトを運営しており、オンラインでの国内航空券販売に関して強みを持つ。同社はHISとの提携により販路の拡大をはかる考え。

　OTAとの差別化に向けては、購入した航空券について欠航や6時間以上の遅延が発生した場合、見舞金として1人あたり一律1万円を支払うサービス「スマイル＋」を開始。同サービスは購入者に自動で付与するもので、追加代金は徴収しない。申請の際には、出発日から30日以内にHISが定める見舞金請求書、旅程表、搭乗券を送付する。

　なお、HISは国内旅行商品の拡充に向けて、今秋には宿泊と国内航空券をセットにしたダイナミックパッケージの販売も検討しているという。