てるみHDと自由自在が破産開始決定、負債計63億円
東京商工リサーチによると、3月27日に破産開始決定を受けたてるみくらぶの親会社のてるみくらぶホールディングスと、てるみくらぶの兄弟会社で第1種旅行業者の自由自在は30日、東京地方裁判所に破産を申請し、破産開始決定を受けた。負債額は、てるみくらぶホールディングスが債権者約60名に対して約29億円。自由自在が債権者約650名に対して約34億円。自由自在の債権者のほとんどは一般の旅行申込者。
てるみくらぶホールディングスは2010年、自由自在は05年にそれぞれ設立。代表取締役社長はともにてるみくらぶと同じく山田千賀子氏が務める。てるみくらぶを合わせたグループ3社の負債額の合計は約214億円に上る。
自由自在はハワイや韓国、グアムなどへの格安航空券やツアーを取り扱っていたが、てるみくらぶの破産に連鎖して3月27日に営業を停止。同社が正会員として入会していた日本旅行業協会(JATA)は翌28日に、債権者に対して弁済業務保証金制度の案内を開始している。JATAは6月中旬を目途に、希望者に対して関係書類を発送する予定で、弁済手続の終了には申出から8ヶ月から9ヶ月程度かかるとしている。弁済業務保証金限度額は7000万円。