てるみの資産状況が判明、債務超過額が急増-TSR発表

  • 2017年3月29日

 東京商工リサーチ(TSR)は3月28日、このほど破産開始決定を受けたてるみくらぶの破産申立書を独自取材により入手するとともに、同社の資産内容と関連会社の状況を公表した。資産内容の試算表によると、てるみくらぶの2016年9月期の債務超過額約75億円は、破産申請直前の今月23日には約126億円に増加。項目別では、現預金は14億円から2億円へと大きく減少した一方で、借入金は23億円から32億円に増加。商品の代金を事前に受け取った「前受金」は、70億円から100億円へと増加している。

 関連会社8社のうち、てるみくらぶの親会社であるてるみくらぶホールディングスと、てるみくらぶに連鎖して27日に営業を停止した関連会社の自由自在については破産申立を予定。そのほかの6社の関連会社については、いずれも破産申立の予定はないが、すでに4社が休眠中という。詳細は各表の通り。

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