ジェイティービー（JTB）グループ20社（※）の2017年1月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比7.4％減の614億7900万円だった。団体旅行は5.9％減で、一般団体は「提携販売」が1.2％減、「組織」が17.8％減、「企業」が38.3％減となった。教育団体は3.8％増だった。

　企画商品は5.4％減。このうちエースJTBは5.2％減で、取扱人員も7.8％減と前年を下回った。方面別の取扱人数は中国・四国が0.7％増、北海道が0.6％増とそれぞれ増加。手配旅行を含む個人旅行の総取扱額は7.9％減だった。

　訪日旅行を含む国際旅行は37.0％増の49億5700万円。「サンライズツアー」の3月4日時点の人員ベースの予約状況は、3月が9.9％減、4月が43.7％増、5月が22.7％増となった。JTBによれば、昨年は3月末だったイースターが今年は4月中旬にあるため、4月が好調に推移。特に定番商品の「富士・箱根日帰り（復路新幹線利用）」が76.1％増と急増した。このほか、5月の大相撲東京場所関連商品も59.8％増と好調という。

　訪日外国人旅行者向けの宿泊・ツアー予約サイト「JAPANiCAN.com」の3月5日時点の人員ベースの予約状況は、3月が15.3％減、4月が14.5％増、5月が29.0％増だった。4月は桜とイースターの時期が重なることから、米国やオーストラリアなど欧米からの予約が集中。このほか、台湾と香港からの7月の予約が順調に推移しているという。

　海外旅行の取扱額は3.1％増の311億6800万円で、その他を含む合計は5.3％減の1013億7400万円だった。海外旅行の詳細は別途記載（下記関連記事）。

※JTBグループ20社：JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTBコーポレートセールス、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング＆トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー＆サービス、JTBメディアリテーリング、朝日旅行、JTB京阪トラベル