米国北東部6州、シニア向けのプロモーション強化で日本人増へ
マサチューセッツ州など米国北東部6州(※)はこのほど、都内で旅行会社などを対象にセミナーとワークショップを開催した。マサチューセッツ州政府観光局・ディスカバーニューイングランド日本事務所の宮島眞理氏によると、ニューイングランドへの日本人訪問者数は、16年はまだ統計が出ていないものの、15年は約8万人。2017年はシニア層の獲得に向けたプロモーションを強化し、さらなる日本人訪問者数の増加をめざすという。
シニア向けのプロモーションとしては、旅行会社にはシニア向けの商品造成につながる情報提供を、消費者向けにはメディア露出を強化する計画。セミナーでも、マサチューセッツ州政府観光局・ディスカバーニューイングランドマーケティング・コンサルタントの平尾尚子氏がプレゼンテーションし、ニューイングランド地方の魅力として、紅葉やウィンタースポーツなど四季折々の美しさやアクティビティを楽しめること、ロブスターや牡蠣、クランベリー、メープルシロップなど様々な食の特産品があること、マウントワシントンなどハイキングやトレッキングに最適なエリアであることなどをアピールした。
また、平尾氏は商品造成を呼びかけるため、8種類のモデルルートも紹介。例えば、米国の祝日「サンクスギビング」が初めて実施されたというプリマスの観光やボストンの歴史観光などをおこなうルートや、バーモント州のマンスフィールド山からの紅葉見学のほか、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のモデルとなったトラップ男爵一家が経営する「トラップファミリーロッジ」に宿泊するルートなどを提案した。セミナーの最後に登壇した宮島氏は「ぜひ新しいデスティネーションとして、お客様を送客してほしい」と呼びかけた。
※ニューイングランド6州
マサチューセッツ州、メイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、ロードアイランド州、コネティカット州