主要49社、16年3Q累計の国内旅行は2.7%減、外国人は2桁増
観光庁が取りまとめた2016年度第3四半期の累計(16年4月~12月)の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱状況で、国内旅行の取扱額は前年比2.7%減の2兆5878億6848万円、外国人旅行の取扱額は11.8%増の1530億1868万円となった。四半期別で見ると、国内旅行は第1四半期が2.1%減の7671億3143万円、第2四半期が3.0%減の9434億6241万円、第3四半期が3.1%減の8772億7464万円。外国人旅行は第1四半期が20.9%増の554億1538万円、第2四半期が7.7%増の449億8317万円、第3四半期が6.7%増の526億2013万円となった。
国内旅行の取扱額を企業別で見ると、最も高かったのはジェイティービー(JTB)15社で、7.1%減の7628億9535万円。次いで、楽天が10.1%増の3922億7991万円、KNT-CTホールディングス8社が9.0%減の2580億9579万円と続いた。
前年からの伸び率では、1位はDeNAトラベルで73.4%増の34億5697万円、2位はエヌオーイーで22.9%増の12億2217万円、3位はIACEトラベルで21.8%増の31億4867万円だった。取り扱いのある48社のうち16社が前年を上回った。
募集型企画旅行に関しては、取扱額が5.8%減の7719億961万円、取扱人数が7.6%減の2584万5548人となり、単価は2.3%増の2万9866円となった。
外国人旅行については、取扱額が最も大きかったのは海外や国内と同様にJTB15社で9.1%増の655億1609万円だった。次いで、日本旅行が17.2%増の285億760万円、HIS5社が0.6%減の175億1960万円となった。
前年からの伸び率では、国内の伸びと同様にDeNAトラベルが1519.9%増の13億4889万円で1位に。2位以下は読売旅行が236.7%増の7022万円、ジャルパックが120.6%増の3255万円となり、取り扱いのある38社のうち27社が前年を上回った。
募集型企画旅行に関しては、取扱額が0.4%増の55億2526万円、取扱人数は8.8%増の35万8259人となり、単価は7.7%減の1万5423円だった。
なお、海外旅行の取扱額は4.9%減の1兆5385億72万円で、総額は3.1%減の4兆2793億8788万円となった。
※観光庁は9月まで50社の取扱額を掲載していたが、10月からホワイト・ベアーファミリーの情報が非開示となったため、同社を除く49社での累計を算出している。
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