全日空、A380のデザインは「ウミガメ」、愛称も決定

  • 2017年3月6日

 ANAグループは3月6日、2019年春に東京/ホノルル線に3機導入する予定のエアバスA380型機について、機体のデザインと愛称を発表した。公募により決定したもので、機体のデザインには「ウミガメの家族」をコンセプトに、ハワイの青い海でゆったりとくつろぐウミガメの親子を描いた、東京都の増岡千啓さんの作品が選ばれた。ANAグループによれば、3機とも同じデザインにする予定だが、機体によって色などを変更する可能性もあるという。同社は昨年の10月7日から11月30日まで機体デザインを公募しており、世界中から2197作品の応募があった。

A380型機の塗装デザイン

 機体の愛称は、ハワイ語でウミガメを「ホヌ」と呼ぶことを踏まえ、「空飛ぶウミガメ」を意味する「FLYING HONU」に決定。ハワイではウミガメは見ると幸福になる神聖な生き物とされていることから、「お客様にも幸福が訪れるように」という願いを込めたという。

 ウミガメは国際自然保護連合(IUCN)が作成した、絶滅危機にある世界の野生動物を記した「レッドリスト」に掲載されており、ANAグループでは今後、ハワイにおけるウミガメの保全活動などに協力する考えだ。

 なお、ANAセールスは4月13日、今回の塗装機のデザインと愛称の決定を記念し、「ANA旅行積立ハワイ限定プラン」を発売する予定だ。ハワイを目的地とする同社の海外旅行商品や全日空(NH)の国際航空券などに利用できる、旅行積立の新商品で、積立プランの年利は従来は最大で3%だが、A380型機にちなんで3.8%に引き上げる。