travelvision complimentary

Relux、KDDI傘下で会員増に意欲、「海外OTAとも張り合う」

  • 2017年2月23日

(左から)篠塚氏、勝木氏  会員制国内宿泊予約サイト「Relux」を運営するLoco Partnersの代表取締役の篠塚孝哉氏はこのほど本誌の取材に応え、3月に予定するKDDIの連結子会社化後のビジョンについて語った。篠塚氏は「独立して新規株式公開をめざすよりも、KDDIと組んだ方が桁違いのビジョンを描ける」と説明。KDDIの持つ3800万人のau会員への訴求力に期待を示した。

 現在のReluxの会員数は65万人で、取扱宿泊施設数は1000社。篠塚氏は今後の目標値については非公開とした上で「じゃらんや楽天トラベル、JTB、海外OTAなどと肩を並べる規模で張り合っていくのが将来のビジョン」と意欲を示した。まずは従来からの国内宿泊施設の予約サービスの強化に取り組む考えで、auのポイントサービスとの連携や、auの他のサービスとの相互送客なども検討するという。

 その一方で篠塚氏は「お客様に満足度の高い宿泊施設を提供するサービスは、子会社化後も一切ぶれない」と強調。Reluxが宿泊施設を100項目にわたって審査し、独自の5段階の格付けを実施していることなどを説明した上で「プラン数で勝負するのではなく、厳選した宿やプランをお客様に提供して、満足していただくことが重要」と話した。

 取材に同席したKDDIバリュー事業本部金融・コマース推進本部長の勝木朋彦氏は、KDDIがau会員に対して、通信サービスだけではなく電力や保険などさまざまな生活関連サービスを提供する「ライフデザイン戦略」を進めていることを説明。Loco Partnersの子会社化で「ライフデザインのなかの1つの要素として、オンライントラベルを扱っていきたい」と語った。Loco Partnersについては「時代にマッチした旅の楽しみ方を提案できる会社」との見方を示し、Reluxの将来性や可能性を評価している旨を語った。

※インタビューの詳細は後日掲載予定