ANAHD、高知県と連携協定、片野坂社長が「観光特使」に
ANAホールディングス(ANAHD)と高知県は2月22日、「高知県の地方創生の推進に向けた連携と協力に関する協定」を締結した。観光や産業の振興、文化活動の支援、人材確保、移住促進、災害時の支援などに関して連携し、同県の活性化をはかることが目的。ANAHDが都道府県と包括連携協定を締結するのは、三重県、静岡県、北海道に続く4件目となる。
観光の振興については、全日空(NH)が各都道府県の食文化を紹介するプロジェクト「Tastes of Japan」で、3月から5月まで高知県を特集。機内誌などでアピールするほか、機内食やラウンジで同県に因んだメニューを用意する。
NHは現在、高知県に加えて鹿児島県、山口県、佐賀県の4県で構成する広域観光プロジェクト「平成の薩長土肥連合」と連携し、各県の観光促進に取り組んでいるところ。今回の包括連携協定でも「薩長土肥」の観光振興に向け引き続き協力する計画だ。具体的には機内誌やウェブサイトなどでの告知や、各県間を移動するための乗継割引運賃の設定などを継続する。
2月22日に高知市内で開催した記者会見には、ANAHD代表取締役社長の片野坂真哉氏と高知県知事の尾崎正直氏(※崎のつくりは立に可)が出席し、尾崎氏が片野坂氏を「高知県観光特使」に任命した。高知県観光特使は高知県に愛着やゆかりのある人に観光のピーアールを担ってもらう制度で、同県は「幅広い人脈や活動の場を通じて国内外に情報を発信していただくなど、大いなる活躍が期待できる」としている。