マリアナ、早期に日本人10万人へ、消費者向けプロモを強化

  • 2017年2月19日

コンセプシオン氏  マリアナ政府観光局(MVA)はこのほど、都内で「マリアナセミナー&ワークショップ2017」を開催した。冒頭で挨拶したMVA局長のクリス・コンセプシオン氏は、「マリアナの観光業の基礎は、日本からの旅行者によって築かれてきた。歴史を共にしてきたからこそ、今も深い尊敬の念をもって日本からの旅行者をお迎えしている」と日本の重要性を強調。「日本からの来島者数を増やすために、今後も航空会社や旅行会社の皆様と強固な関係性を維持していきたい」と意欲を示した。

 日本市場での取り組みについてプレゼンテーションした、MVAゼネラルマネージャーの一倉隆氏によると、2016年のマリアナへの日本人訪問者数は24.6%減の6万987人。一昨年にデルタ航空(DL)が成田線を減便したことなどが影響したという。一倉氏は14年には11万234人まで上っていたことを述べ、「早期に10万人へ戻したい」と強調した。

 今後は、マリアナの魅力として「3時間で行ける日本から一番近いアメリカ」、「3つの特色ある島(サイパン、テニアン、ロタ)」、「3日で楽しめる手つかずの美しい自然とアクティビティが豊富なビーチリゾート」、「変わりつつあるマリアナ」の4つを訴求する。一倉氏は「マリアナは3連休で気軽に行けて、リフレッシュできるデスティネーション。ホテルの開発などデスティネーションとしても非常に進化している」とアピールした。

新観光大使「マリアナちゃん」(2017年2月撮影) 今後のプロモーションとしては、先ごろ設定したタグライン「3連休はマリアナ。」を使用した、ポスターやステッカーなどの販促グッズを用意。また、「マリアナ、30の宝もの。」と題し、サイパンの海中洞窟「グロット」やテニアンの「タガビーチ」、ロタの「千本ヤシ」など、マリアナの多様な魅力を訴求するセールスガイドも制作した。加えて、MVAの公式サイトを2月1日に刷新。旅行会社向けのページについても、従来よりわかりやすい構成にリニューアルしたという。

 さらに、一般消費者向けのプロモーションを強化する。汐留駅でライティングウォール広告を掲示するほか、Instagramの公式アカウントを開設し、2月10日から3月31日までキャンペーン「私のマリアナ30の宝もの」を実施。MVA公式アカウントをフォローし、「あなたにとってのマリアナの宝もの」をテーマとした写真をハッシュタグ「#私のマリアナ」をつけて投稿した人のうち3名に、スペシャルグッズを贈呈するという。

 また、「CanCam」や「an・an」などの雑誌で特集を掲載するなど、メディア露出も強化する。このほか、サイパン在住の5歳のジェブロ・ネヴィット・レオンくんを、観光大使「マリアナちゃん」として任命。今回のセミナーでも登壇したほか、今後はツーリズムEXPOジャパンなどのイベントなどに出席するという。