国内旅行消費、16年は2.5%増の21兆円-4Qは日並びで減

  • 2017年2月16日

 観光庁がこのほど発表した「旅行・観光消費動向調査」の速報によると、2016年の日本人による国内旅行消費額は前年比2.5%増の20兆9184億円となった。このうち宿泊旅行は0.4%増の15兆8691億円、日帰り旅行は9.8%増の5兆493億円だった。

 述べ旅行者数は5.0%増の6億3494万人で、このうち宿泊を伴う旅行者は2.8%増の3億2172万人、日帰りの旅行者は7.4%増の3億1322万人だった。1人1回あたりの旅行単価は2.4%減の3万2945円で、このうち宿泊旅行は2.4%減の4万9326円だった一方、日帰り旅行は2.3%増の1万6120円となった。なお、16年の確定値は4月末頃に公表する予定。

 16年第4四半期(10月~12月)の国内旅行消費額は前年比1.6%減の4兆9518億円で、このうち宿泊旅行は4.6%減の3兆7197億円、日帰り旅行は8.7%増の1兆2321億円だった。観光庁は消費額の減少について、年末の休日の日並びが悪かったことを挙げている。

 延べ旅行者数は1.7%増の1億4638万人で、宿泊を伴う旅行者は0.6%増の7489万人、日帰りの旅行者は2.9%増の7150万人だった。1人1回あたりの旅行単価は3.2%減の3万3828円で、宿泊旅行は5.1%減の4万9670円だった一方、日帰り旅行は5.6%増の1万7233円となった。

 各月の消費額は、10月が5.5%増の1兆7232億円で、うち宿泊旅行は5.1%増の1兆3278億円、日帰り旅行は6.6%増の3955億円。11月は前年並みの1兆7043億円で、うち宿泊旅行は3.2%減の1兆2722億円、日帰り旅行は11.0%増の4321億円だった。12月は10.0%減の1兆5243億円で、うち宿泊旅行は15.2%減の1兆1198億円、日帰り旅行は8.2%増の4045億円となった。