主要49社、11月の国内旅行は3.3%減、外国人は3.0%減
観光庁が取りまとめた2016年11月の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱状況によると、国内旅行の取扱額の総計は前年比3.3%減の2987億2259万円となった。同庁によると、前年に3連休があったことの反動などにより前年を下回った。募集型企画旅行は取扱額が5.1%減の852億7435万円、取扱人数が5.2%減の296万6071人で、単価は0.1%増の2万8750万円となった。
企業別の取扱額は、海外旅行と同様にジェイティービー(JTB)15社が最も多く、9.7%減の843億3062万円。以下、楽天が8.9%増の411億1595万円、KNT-CTホールディングス8社が5.6%減の324億7863万円と続いた。
前年からの伸び率では、DeNAトラベルが64.0%増の3億7209万円と最も伸長。次いで、菱和ダイヤモンド航空サービスが47.9%増の1565万円、トヨタツーリストインターナショナルが33.6%増の2億2995万円となった。国内旅行を取り扱う48社のうち、前年を上回ったのは20社だった。
外国人旅行の取扱額は3.0%減の170億8514万円で、観光庁によると前年の大型団体旅行の受注の反動などにより減少したという。募集型企画旅行の取扱額は4.4%減の5億4590万円、取扱人数は0.5%増の3万2900人で、単価は4.9%減の1万6593円だった。
企業別の取扱額は、最も多かったJTB15社が11.7%減の66億6191万円。次いで日本旅行が3.0%減の33億7090万円、HIS5社が16.4%増の19億3200万円だった。
前年からの伸び率については、DeNAトラベルが289.9%増の3450万円と最も伸長。2位以下はエムオーツーリストが115.1%増の1409万円、ジャルパックが100.6%増の205万円となった。取扱高が1億円以上の企業では、日通旅行が28.3%増の1億7829万円となったほか、阪急交通社3社が28.2%増の3億5323万円、KNT-CTホールディングス8社が16.5%増の16億4527万円と続いた。外国人旅行を取り扱う36社のうち19社が前年を上回った。
なお、海外旅行の取扱額は1.5%増の1679億6955万円で、総計は1.7%減の4837億7728万円だった。このうち募集型企画旅行の取扱額の総計は3.6%減の1308億8479万円、取扱人数の総計は4.3%減の325万1606人で、単価は0.8%増の4万252円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
11月単月