JATA、3月に「韓国復活緊急フォーラム」、価格より価値追求
日本旅行業協会(JATA)は3月3日、東京の韓国観光公社(KTO)で、旅行会社などを対象とする「韓国旅行復活緊急フォーラム ~韓国再発見 プランナーズ・アイ~」を開催する。2015年のMERS(中東呼吸器症候群)の流行を経て、昨年は14年並みの約230万人にまで回復した訪韓日本人旅行者数のさらなる増加に向け、新たな観光素材や旅行商品の開発について情報・意見交換をおこなうことがねらい。100名の参加者を募集する。
フォーラムは2部構成で、第1部は「都市深掘り」「地方素材」「新素材」をテーマにセミナーを実施。第2部は自治体やランドオペレーターとのワークショップを開催する。なお、JATAは同様の「緊急フォーラム」を、これまでにも中国と欧州について開催している。
JATAはこれまで、韓国については14年に1000名規模の大型ミッションを派遣。15年には「日韓国交正常化50周年プロジェクト」を実施し、昨年12月には「韓国復活研修旅行」と題したファムツアーを催行している。
JATA理事・事務局長の越智良典氏は2月2日の定例会見で「韓国などの近距離方面は、為替変動や燃油サーチャージなどに需要が大きく影響される」と説明。その上で「今後は大統領選挙や燃油サーチャージの徴収再開などの影響を受けて落ち込まないよう、フォーラムを通じて地方の魅力の掘り起こしなどに努め、価格ではなく価値をマーケットに訴えていかないといけない」と強調した。