HTJ、新プロモ「ごほうび、ハワイ。」でファーストタイマーの獲得強化

  • 2017年1月25日

記者発表会にはゲストとして藤本美貴さん(左)が登壇。夫の庄司智春さんに向けて作成した企画案のプレゼンをおこなった。右はヴァーレイ氏 ハワイ州観光局(HTJ)は1月27日、新プロモーション「ごほうび、ハワイ。」を開始した。2016年のハワイへの日本人訪問者数のうち、61.6%をリピーターが占めることから、ファーストタイマーを獲得することでハワイ全体の訪問者数の増加をめざす。ハワイへ訪問したことがないシニアや3世代家族、カップル、友人をターゲットに「ごほうび」としてのハワイ旅行を訴求する。

 同日に開催した記者会見でHTJ局次長のミツエ・ヴァーレイ氏は、HTJが実施したアンケートにおいて「ハワイに行きたい」と回答した人が全体の81.8%だったのに対し、実際にハワイへ旅行したことがあるのは40.7%に留まっていたことを説明。「ハワイのブランディングはできているものの、いつでも行けると思っている方が多い」と話し、「新プロモーションでは『今年ハワイに行こう』と思ってもらうきっかけづくりをしたい」と意欲を示した。

 具体的には、同日に特設サイトをオープン。アンケートでハワイ旅行をするきっかけについて「友人・家族の誘い」との回答が最も多かったため、特設サイトではハワイ旅行を誘いやすいような仕組みとして、ハワイ旅行を提案するプレゼンテーション資料「ごほうび、ハワイ案」の作成ページを用意した。同ページでは、誘いたい相手やごほうびの理由、ハワイで何をしたいかなどを選択すると、オリジナルのプレゼンテーション資料を作ることが可能。選択肢の組み合わせは、51万4080通りに上るという。

キービジュアル また、シニア、3世代家族、カップル、友人の各世代にあわせたプロモーション映像も制作。シニアは夫が妻に、3世代家族は父親が家族に、カップルは彼氏が彼女に、友人は友人間でプレゼンをするシーンのほか、ハワイでの滞在の様子などを撮影したもので、まず特設サイトとYouTubeのHTJ公式アカウントで公開。その後、日本では3月に公開するディズニー映画「モアナと伝説の海」で3世代家族向けの映像を、バレンタインの時期に交通広告でカップル向けの映像を公開するなど、時期やターゲットにあわせて露出していくという。

 このほか、エイチ・アイ・エス(HIS)やANAセールス、ジャルパックなどの旅行会社とも連携。例えば、HISでは関連商品を販売する計画で、カップル向けには貸切ディナー、友人向けには貸切リムジンなど、各ターゲット層向けに「貸切」にこだわった商品を展開するという。ヴァーレイ氏は、昨年に開始した働く女性が対象のプロモーション「有休ハワイ」では約10社が参加したことを述べ、「同じぐらい、もしくはそれより多くの旅行会社さんと連携していきたい」と意欲を示した。

 さらに、ハワイ商品を扱うHTJ公認の店舗「サテライトオフィス」とも連携する計画。サテライトオフィスに「ごほうび、ハワイ。」との連携に関する企画案を提出してもらうよう呼びかけ、優秀な店舗にはサポートをおこなうという。また、現在展開中の「有休ハワイ」とハワイ島への誘致に関する企画案の提出も同時に呼びかける予定。

 なお、2016年の日本人訪問者数はまだ発表されていないものの、前年の148万2304人から1%程度増加する見込みという。