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日本旅行、17年上期海外はスペインやベトナムなど注力-9.3万人目標

  • 2017年1月23日

 日本旅行は2017年上期の「マッハ」「ベストツアー」の商品を発売した。同社は17年から20年までの新中期経営計画「VALUE UP 2020」を展開中で、初年度の今年はスペイン、ベトナム、カナダ、オセアニアを最重点国・地域とし、「マーケットイン」の視点で旅行商品を刷新したという。最重点顧客層は熟年シニア層、続く重点顧客層はハネムーナーとし、上期の取扱目標は全方面計で前年比5%増の9万3600人とした。

 ヨーロッパはスペインなどを強化。期首商品の「ベストBUYヨーロッパ」ではアイルランド、ポーランド、ドイツ東部などへのツアーを新設し、コース数を45コースから51コースに増やしたほか、2名催行保証日も増設した。また、需要の早期取り込みをめざし、ツアーの設定期間を従来の4月から8月までから、4月から9月までに延長。このほか「大好きヨーロッパ」では中欧、なかでもプラハに焦点を当てた。

 アジア、アメリカ、オセアニア、ハワイ、ミクロネシア方面は商品体系を変更。期首商品は熟年・シニア層をターゲットとし、新しいパンフレットを用意した。ファミリー向けのハワイとミクロネシアのパンフレットについて廃止し、ハワイはハネムーナー向けの「感動の宝石箱」と期中に発売する「イチ押し」シリーズで、ミクロネシアは「イチ押し」シリーズでそれぞれ展開する。価格訴求型の「イチ押し」については、販売額が最も大きいことから、商品の方面や点数を増やすとともに、設定期間を延長してさらなる販売拡大をめざす。

 アジアは期首商品を再編し、パンフレット名を「おとなの素敵旅」に変更。「添乗員同行」「ゆとり」「季節感」などをキーワードに商品を造成した。最重点国のベトナムは、コース数を2倍に増やして14コースに。「イチ押し」シリーズは、現地係員が対応する観光プランを組み込んだ周遊型商品を増強。今までは台湾のみの2コースだったが、ベトナム、マレーシア、バリ島を加えて5コースとした。

 アメリカ・カナダ・中南米は期首商品を刷新。これまでは添乗員同行型商品と個人型商品を、方面ごとに単独のパンフレットで販売していたが、今回から添乗員同行型商品については、「添乗員がお供するカナダ・アメリカ・中南米」に集約して販売する。一方、個人型商品は「イチ押し」に集約。従来は「アメリカ・カナダ」と統一していたパンフレットを「アメリカ」と「カナダ」に分冊化し、設定期間も拡大した。なお、中南米の個人型商品は廃止した。

 オセアニアは期首商品で添乗員同行商品を強化。オーストラリアは2コース新設し、ニュージーランドは1コース増の2コースで展開する。