香港、新キャンペで食や文化を訴求、水原希子さんなど起用
香港政府観光局(HKTB)は1月23日、旅行会社やメディアなどの関係者向けに、昨年11月に開始した新たなグローバルキャンペーン「BEST OF ALL IT'S IN HONG KONG」の発表会を開催した。来日した同局会長の林建岳(ピーター・ラム)氏は冒頭の挨拶で、2016年の日本人訪問者数のうち、宿泊を伴う渡航者が9.4%増となったことを説明。「大変嬉しく思うとともに、キャンペーンにより今後もこの勢いを維持していきたい」と意欲を示した。
同キャンペーンは、知られざる香港の魅力に焦点を当て、香港人や香港通が自身の「BEST」な体験を紹介するもの。「グルメ」「トレンド」「ファミリー」「自然と文化」をテーマに、香港在住の著名人を起用した4種類のプロモーションビデオも作成しており、ミシュランの3ツ星シェフやファッションデザイナー、俳優などが出演している。1月から3月までテレビCMを地上波で放送するほか、ソーシャルメディアでも情報を発信する。
また、同局では発表会同日から、新キャンペーンにあわせた専用サイトを開設。4つのテーマにあわせておすすめの体験やグルメ、イベント、旅程案などについて具体的なレストラン名やショップ名とともに情報を掲載している。また、3月から4月にかけては、全国ネットのテレビ番組で大型の香港特集も計画しているという。
そのほか、同局は昨年3月に開始した「超級香港迷(スーパーホンコンマイ)プロジェクト」も継続する。写真家などさまざまな分野で活躍する香港好きのインフルエンサー5人に協力してもらうもので、発表会では新たに、モデルで女優の水原希子さんと、江戸前寿司「銀座久兵衛」の店主である今田洋輔さんを、さらに上級の香港好き「星級香港迷(スターホンコンマイ)」として認定した。7名の「香港迷」は2月から、新キャンペーンの一環として新聞、ラジオ、フリーペーパーなどを通じた情報発信をおこなうという。
同局によると、16年の年間の日本人訪問者数は前年比4.1%増の109万2329名だった。日本局長の堀和典氏は「昨年は特に、観光目的の旅行者が順調に伸びた」と喜びを示し、「LCCなどの増便による航空座席数の増加などを活かして、旅行会社が上手く商品化した」と説明。17年の具体的な目標値はについては決定していないものの、「昨年と同程度の伸びをめざしたい」と意欲を示した。
発表会にはラム氏とともに、来日した香港特別行政区政府商務経済発展事常務次官の容偉雄(フィリップ・ヨン)氏が出席。ヨン氏は日本市場について「観光客数は長期に渡り常に上位5位に入っている」と述べ、重要性を強調した。
※訂正案内(編集部 2017年1月24日10時05分)
・訂正箇所:第2段落最終行
誤:3月からテレビCMを地上波で放送する
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正:1月から3月までテレビCMを地上波で放送する
・訂正箇所:第4段落1行目
誤:超急香港迷
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正:超級香港迷