ポーランド、17年もLOT効果で10%増へ、九州も開拓
ポーランド政府観光局は先ごろ、旅行会社や航空会社などの関係者を招きレセプションを開催した。冒頭で挨拶した日本支局長のマリウシュ・ワタ氏は2016年を振り返り、「1月のLOTポーランド航空(LO)の就航が、ポーランド観光にポジティブな効果を与えた」と喜びを示した。
ポーランド政府中央統計局によると、16年の日本人宿泊数は9月までの累計で9万3948泊。ワタ氏は「15年は年間で10万3000泊程度だったが、16年は前年比で10%以上伸びて11万泊を越えるのでは」と予想した。17年についても「LO便就航によるポテンシャルはまだまだある」と述べ、さらに10%以上の増加が見込めるとした。
ワタ氏は本誌のインタビューに対し、17年はグローバルなプロモーションとしてサイクリングなどスポーツ関連の「アクティブツーリズム」や「メディカルツーリズム」を訴求する一方、日本市場については「古城ホテルと宮殿」をテーマに展開する方針を明らかにした。新たな取り組みとしては、例年2月後半に東名阪で開催しているセミナーを、今年は福岡でも実施し、九州の需要獲得もめざすという。
その理由としてワタ氏は、16年12月からLOが全日空(NH)とコードシェアを拡大し、NHの成田/福岡線などの一部がLO便として利用できるようになったことを説明。加えて、LOが昨年10月にワルシャワ/ソウル(仁川)線を開設したことについて述べ、ソウル経由での流入にも期待を示した。