ジャルパック、17年度上期海外商品出揃う、取扱10.4万人へ

  • 2017年1月22日

 ジャルパックはこのほど、2017年度上期の海外旅行について全商品の販売を開始した。同社は昨年12月、一部の商品を例年より約1ヶ月早く発売しており、今回は残るヨーロッパ、アメリカ・カナダ、オーストラリア・ニュージーランド、グアム、アジア、中国・香港、台湾方面の商品を発売した。17年度上期はテロや自然災害などのリスクに加え、原油価格の上昇や為替の変動など、海外旅行環境の変化が想定した上で、前年比4.1%増の10万4000人の取り扱いを見込む。

 方面別では、ヨーロッパ商品において参加者を6名から最大20名までとする「ゆったり周遊」「ゆったり連泊」シリーズを、新たな専用パンフレットで全22コース設定。また、「添乗員と巡る」「現地日本語ガイドと巡る」「フリーステイ ヨーロッパ」シリーズでは、フランス・ドイツ・イギリスなどの4つの新コースを含む全46コースを用意。なかでも「添乗員と巡る」シリーズでは、2名から6名までで催行する「少人数催行決定日」を大幅に増やしたほか、全コースにJLのプレエコ利用コースを設定した。

 アメリカ商品では、これまでは「上質な旅」と「手頃な旅」の2種類に大きく分けていた商品体系の見直しをはかり、旅行目的ごとにコースを見つけやすくするため、パンフレットを「JALアメリカ・カナダ」「JALカリブ」「ディズニーリゾート」の3種類に刷新した。また、レストラン予約の無料代行サービスを開始するほか、ニューヨークとラスベガスでは空港からホテルへの送迎時に利用できる無料のWiFiサービスも開始する。そのほか、現地の最新情報を提供するメールサービスには、対象都市にバンクーバとカナディアン・ロッキーを追加した。

 オーストラリア・ニュージーランド商品は、シニア向けの周遊コースを拡充。添乗員と巡るコースにおいて、西オーストラリア州のパースから、メルボルン、シドニーへと同国を横断するコースなどを新たに用意した。

 グアム商品では、ホテル・ニッコー・グアムに宿泊する全コースにおいて、同ホテル内の飲食施設などで利用できるクーポンを新たに提供する。1枚でレストランでの朝食やランチ、2枚でレストランでの夕食やマジックショー、3枚でバーベキューなど、枚数に応じて各種サービスを利用できるもの。3日間コースで2枚、4日間コースで3枚のクーポンを提供する。

 また、ゆったりとしたグアム旅行を楽しめる新コース「大人のグアム4・5・6日間」を設定。国際線は「窓側2席並び席 手配プラン」を利用できるほか、空港とホテルの間の移動は参加グループごとに専用車で送迎する。宿泊施設はデュシタニ・グアム・リゾート、ヒルトン・グアム・リゾート&スパで、クラブラウンジが利用できる。

 そのほか、アジア・中国の添乗員同行コースで展開していた「お一人様参加限定日」のサービスについては、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなど複数の方面をまとめた専用パンフレットを制作する。これらの「お一人様」商品のみ、発売日は2月8日とする。

 なお、ジャルパックによると16年度下期の取扱人数は2.1%増の10万人となる見込み。ハワイ方面はJLの機材更新の影響で前年を下回るものの、ヨーロッパ方面が回復基調にあるほか、FITの増加により全方面で海外ダイナミックパッケージが伸長しているという。