主要49社、10月の国内旅行は4.1%減、外国人は16.8%増
観光庁が取りまとめた2016年10月の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱状況によると、国内旅行の取扱額は前年比4.1%減の3153億6642万円だった。観光庁によれば、北陸新幹線の開業効果が収束したことなどにより全体では前年を下回ったが、九州方面については「ふっこう割」の効果により、需要が回復傾向にあるという。募集型企画旅行は取扱額が6.4%減の871億3196万円、取扱人数は9.3%減の279万4525人で、単価は3.2%増の3万1180円となった。
企業別の取扱額は、海外旅行と同様にジェイティービー(JTB)15社が最も多く、7.5%減の910億6905万円。以下、楽天が9.3%増の437億3871万円、KNT-CTホールディングス8社が11.0%減の330億6900万円と続いた。
前年からの伸び率では、DeNAトラベルが242.1%増の4億3584万円と最も伸長。続いて日通旅行が21.7%の8億8696万円、IACEトラベルが21.2%増の3億7627万円となった。前年を上回ったのは13社だった。
外国人旅行の取扱額は16.8%増の205億2203万円で、観光庁によれば東アジアや東南アジア、北米からの旅行者が好調だったという。募集型企画旅行の取扱額は8.6%増の6億6849万円、取扱人数は10.5%増の4万284人、単価は1.7%減の1万6594円となった。
企業別の取扱額は、最も多かったJTB15社が11.7%増の89億4874万円、日本旅行が10.3%増の36億3580万円、エイチ・アイ・エス(HIS)5社が21.5%増の21億7573万円だった。
前年からの伸び率については、ジャルパックが5611.1%増の668万円と最も伸長。次いで京成トラベルサービスが1647.0%増の442万円、読売旅行が1125.1%増の1035万円となった。取扱高が1億円以上の企業では、名鉄観光サービスが80.6%増の2億1117万円となったほか、KNT-CTホールディングス8社が51.9%増の20億8920万円、阪急交通社3社が43.1%増の4億5798万円と続いた。外国人旅行を扱う38社のうち、24社が前年を上回った。
なお、海外旅行の取扱額は11.1%減の1748億8950万円、総計は6.0%減の5107億7795万円だった。このほか、募集型企画旅行の取扱額の総計は9.6%減の1398億871万円、取扱人数の総計は9.2%減の308万6984人、単価は0.4%減の4万5290円だった。
海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
※観光庁は9月まで50社の取扱額を掲載していたが、10月からホワイト・ベアーファミリーの情報が非開示となったため49社になった
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
10月単月