テーマパーク「カンドゥー」の元経営会社が特別清算、負債21億円
東京商工リサーチによると、屋内型テーマパーク「カンドゥー」を経営していた千葉市のSNエンタープライズ(旧称:カンドゥージャパン)は12月19日、東京地方裁判所から特別清算開始を受けた。負債総額は21億4562万円。
同社は2009年5月に設立。13年12月に大型ショッピング施設「イオンモール幕張新都心」内に「カンドゥー」をオープンし、パイロットや客室乗務員などの職業を疑似体験できるテーマパークとして家族連れなどにアピールしていた。しかし当初の見込みに比べて集客が追いつかず、赤字体質が定着。イオンモールや文化放送の支援により経営改善を進めたものの、27年12月期の業績は売上高約7億1000万円、当期純損失約7億7000万円を計上した。
現体制での自力再建が困難なことから、16年6月には新たに設立されたイオンモールキッズドリーム合同会社に事業を譲渡して、現社名に変更。同年8月31日の株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。