フロリダ州、ジカ熱指定地域ゼロに-テキサスは再び注意喚起
外務省によると米国のフロリダ州政府はこのほど、マイアミ・デード郡内でジカウイルス感染地域として指定していたマイアミビーチ市内南部の1.5平方マイル(8th Street~28th Street)について、指定を解除した。過去45日間以上にわたり新たな域内感染が確認されなかったことを受けたもの。同州における指定解除は、今月に入り実施したマイアミ市内北部リトルリバー地区の1平方マイルに続くもので、これによりすべての指定が解除されたことになるが、米疾病管理予防センター(CDC)は引き続き、妊娠中の女性はマイアミ・デード郡に渡航しないよう呼びかけている。
一方、テキサス州についてはキャメロン郡ブラウンズビル市で現地の蚊による感染と疑われるジカウイルス感染症例が新たに4例確認されたことを受けて、改めて注意喚起のためのスポット情報を発出した。いずれの感染者も11月28日に最初の報告があった感染者の近くに居住しており、翌日から12月1日までの間に発症していることから、駆除対策が強化される前に市内の蚊に刺されて感染した可能性が高いという。
ジカウイルスについては、妊娠中に感染すると胎児に小頭症などの先天性障害が現れることがあるため、外務省は妊娠中または妊娠を予定している人には、流行地域への渡航を可能な限り控えることを呼びかけている。また、渡航者には各国の大使館や領事館のウェブサイトなどから最新情報を入手するとともに、防蚊対策を呼びかけている。