日系2社、年末年始の国際線予約は84%、欧州など予約率増
全日空(NH)と日本航空(JL)が発表した年末年始期間(2016年12月22日~17年1月3日)の予約動向で、2社の国際線予約数の合計は前年比5.2%増の70万490人、座席数は2.6%増の83万2993席、利用率は2.1ポイント増の84.1%となった。方面別の予約率は2社ともに欧州の伸びが最も高く、次いで中国が高かった。
NHの予約数は13.4%増の36万7694人、座席数は9.6%増の45万992席で、予約率は2.7ポイント増の81.5%となった。一方、JLは予約数が2.5%減の33万2796人、座席数が4.5%減の38万2001席で、予約率は1.7ポイント増の87.1%だった。
NHの予約数を方面別で見ると、最も多かったのは「アジア・オセアニア」で15.9%増の17万4137人と好調に推移。「中国」は25.5%増の9万896人で大幅増となった。前年からの伸び率は中国が最も高く、欧州が19.9%増の2万9732人で続いた。唯一前年を下回ったのは「北米」で7.2%減の5万7437人だった。
予約率は「ハワイ」が4.2ポイント減の87.3%で最も高かった。このほか「アジア・オセアニア」が1.0ポイント減の87.0%、「欧州」が14.5ポイント増の83.1%で8割以上となった。最も伸び率が高かったのは欧州で、2位は中国が9.6ポイント増の73.2%で続いた。期間中のピークは、日本出発については日並びのため12月22日、23日、28日から30日まで、1月2日、3日と分散。日本到着は12月22日、23日と1月3日だった。
JLの予約数は「東南アジア」が1.6%増の8万7246人と最も多く、以下は「中国」が4.1%減の7万6309人、「米大陸」が4.2%増の4万19人となった。伸び率は「欧州」が7.2%増の2万9289人と最も伸長。「米大陸」「東南アジア」に加えて「グアム」も2.2%増の5831人と前年を上回った。
予約率は「グアム」が2.0ポイント増の94.6%、「欧州」が10.1ポイント増の92.7%、「東南アジア」が2.8%減の91.3%となり、それぞれ9割以上を記録した。伸び率は「欧州」が2桁増となったほか、「中国」が8.8ポイント増の84.8%と回復。そのほか「台湾」が3.3ポイント増の86.0%となり、「グアム」とともに前年を上回った。期間中のピークは、日本出発が12月22日から24日までと1月2日、3日。日本到着は12月22日、23日と28日から30日までとなった。