ジェイティービー（JTB）グループ20社（※）の10月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比6.6％減の946億8700万円となった。団体旅行は4.6％減で、このうち一般団体は「組織」が3.0％減、「提携販売」が7.3％減、「官公庁・自治体」が19.0％減となり、いずれも前年を下回った。教育団体は4.6％増だった。

　企画商品は5.8％減。このうちエースJTBは3.5％減で、取扱人数は7.5％減だった。方面別の取扱人数は全方面で減少し、上位は北海道が0.8％減、東北が2.6％減、関東が4.4％減などとなった。

　訪日旅行を含む国際旅行は11.7％増の89億6100万円。訪日外国人旅行者向けの宿泊・ツアー予約サイト「JAPANiCAN.com」の利用者数は21％減だった。JTB広報室によると、昨年が大幅に増加したことによる反動で減少したが、14年比では61％増となるなど堅調に伸びているという上位は香港サイトが6％減、台湾サイトが16％減、英語サイトが17％減などとなった。

　訪日旅行の人員ベースの予約状況は、「サンライズツアー」は11月は4.0％減、12月が1.3％減、2017年1月が54.7％増。「エクスペリエンスジャパン」については11月が5.3％増、12月が3.1％増、17年1月が5.3％減だった。

　JTBによると「エクスペリエンスジャパン」では11月の新商品「奥多摩絶景紅葉めぐり 高級干し柿農家見学とぶどう狩り・カニの昼食」が好調。シンガポールなど東南アジアからの参加者が約6割を占めたという。

　なお、海外旅行の取扱額は15.0％減の427億6000万円で、その他を含めた合計は9.6％減の1508億8100万円となった。海外旅行の詳細は別途記載（下記関連記事）。

※JTBグループ20社：JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTB法人東京、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング＆トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー＆サービス、JTBメディアリテーリング、朝日旅行、JTB京阪トラベル