伊香保の旅館「東栄館」が破産開始決定、負債2億円

  • 2016年12月12日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、群馬県の伊香保温泉街で旅館を経営する東栄館は11月17日、前橋地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は2億円。

 同社は1957年に設立し、同名の温泉旅館を経営。95年には現在の全8室の旅館施設を新築したが、施設や設備への投資負担が億単位に上り、資金を回収するだけの売上も確保できず低迷が続いていた。

 2013年には金融借入の一部が群馬県信用保証協会により代位弁済されたほか、15年11月には金融機関から旅館が差し押さえられて競売開始が決定。このため、16年1月をもって事業を停止し、今回の措置となった。