中国南方航空、豪州へ乗継利便アピール、無料宿泊サービスも
中国南方航空(CZ)はこのほど、都内で旅行会社などを対象に「オーストラリア線 商品説明会/懇親会」を開催した。12月12日に就航する広州/アデレード線に合わせて、羽田/広州/オーストラリア線の販売促進を目的としたもの。冒頭で登壇したCZ日本地区副支社長の全思斌氏は「当社を利用すると、東京からシドニー、メルボルン、パースへも同日乗継ができる。今回のセミナーをきっかけに、2017年上期の商品造成をイメージしてもらえれば」と呼びかけた。
CZによると、CZの利用者数は年間で約1億1000万人。16年の日本/中国以遠路線も前年比約50%増で好調に推移しているという。ただし、オーストラリア線に関しては、全日空(NH)が羽田/シドニー線の運航を開始したことなどにより前年から減少。そのため、広州/アデレード線をきっかけとしてオーストラリアへの乗継利便性をアピールすることで、17年は「最低でも前年超え」をめざす考えだ。
プレゼンテーションをおこなったCZ旅客部営業課長の清水敏幸氏は、まずCZが羽田/広州線を週2便で運航していることを紹介。羽田発便は10時45分発と15時5分発であることを述べ、「公共交通機関を使用した場合、10時45分発は沖縄以外の46都道府県、15時5分発は47都道府県から同日乗継ができる」と強調した。
一方、広州からオーストラリアへの乗り継ぎに関しても、アデレード線やメルボルン線、シドニー線など計週37便へ同日乗り継ぎが可能。オーストラリア発便で同日乗継できるのは計週16便と往路より少ないが、利用客には広州での無料宿泊を提供している。
無料宿泊サービスは、CZ便の際際乗継の待ち時間が8時間から48時間までの利用者に、朝食・送迎付きのホテル宿泊サービスを無料で提供するもの。清水氏は「第3国行きのお客様には4ツ星以上のホテルを手配している。『むしろ泊まった方が楽しそう』とおっしゃるお客様もいる」とアピールした。宿泊サービスは、CZ運航便が遅延やキャンセルなどになった場合も提供するという。
また、CZでは宿泊サービスのほか「無料トラベルサービス」も用意。清水氏によると「ホテルはいらないから、広州を訪問してみたい」という利用者がいることから、24時間の地下鉄パスや広州の旅ガイド、ワンデーツアーパンフレットなどをセットにして配布しているという。
なお、説明会ではこのほか、オーストラリア政府観光局(TA)とビクトリア州観光局、西オーストラリア州観光局がプレゼンテーションを実施。TAノースアジア地区局長のアンドリュー・ホグ氏は「新路線としてオーストラリアに就航されることを嬉しく思う。中国南方航空を利用して、オーストラリアを訪問する日本人が増えるように協力していきたい」とコメントした。