ハウステンボス、VR・AR活用で7つ目の「王国」-無人島開発も

  • 2016年11月28日

14年に提供を開始した、ホラーアトラクション「ナイトメア・ラボ」  ハウステンボス(HTB)は来春に、同園の7つ目の「王国」として「夢と冒険の王国」をオープンする。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を中心としたコンテンツを常設する「常設テーマパーク」として展開する予定で、第1弾として3月にメリーゴーランドを活用したVR体験施設や、恋愛アトラクションなど数施設を増設する。

 HTBでは14年以降、VRやARを活用したアトラクションに注力しており、現在は「VRホラーハウス」など8つのアトラクションを提供しているところ。年間では計33万人が利用しているという。17年中には新たに22種類のアトラクションを新設する予定で、アトラクションの数は合計で30となる。

大村湾の無人島「長島」  あわせて同社は、今年1月に取得した大村湾の無人島「長島」も活用する。長島はハウステンボスからは南西に約6キロメートルの位置にあり、HTB代表取締役社長の澤田秀雄氏は11月28日の決算会見で、「(無人島に)非常に楽しく面白い『ジュラシックアイランド』を作ろうと思っている」と説明。ARやVRを活用したコンテンツを島内で提供する予定で、詳細は後日発表する予定だ。

 澤田氏は「開業25周年の17年に無人島を開発することで、ハウステンボスのイベントの目玉にしていきたい」と説明。さらに、他の離島の開発についても関心を示し、「島ごとに専門性を持たせれば良いのでは。(長島を)成功させたら次に行きたい」と述べた。

 HTBと長島の間は定員200名の船で移動する計画。現在は電気やガス、船着き場など島内のインフラを整備しているという。