主要50社、16年上期の国内旅行は3%減、外国人は14%増
観光庁が取りまとめた2016年度上期(16年4月~9月)の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比3.0%減の1兆7096億8457万円だった。月別でみると4月以外は前年を下回り、四半期ごとの集計では、第1四半期が2.4%減の7665億5753万円、第2四半期が3.4%減の9431億2704万円となった。
企業別の取扱額で最も高かったのはジェイティービー(JTB)15社計で7.1%減の5053億9951万円。次いで、楽天が10.2%増の2635億9806万円、KNT-CTホールディングス(KNT-CT)8社計が8.4%減の1687億7294万円だった。
前年からの伸び率では、1位はDeNAトラベルで63.3%増の21億8531万円。2位以下はエヌオーイーが29.9%増の8億4208万円、IACEトラベルが22.7%増の20億8768万円となり、取り扱いのある49社のうち17社が前年を上回った。
募集型企画旅行に関しては、取扱額が6.2%減の5280億2089万円、取扱人数が7.7%減の1762万7382人となり、単価は1.7%増の2万9955円となった。
外国人旅行の取扱額は13.9%増の1002億8067万円だった。月別でみると、昨年に山口県で開催したボーイスカウトの世界大会「世界スカウトジャンボリー」の反動で前年を下回った7月以外はすべて増加しており、四半期ごとの集計では第1四半期が20.5%増の553億6621万円、第2四半期が6.6%増の448億5498万円となった。
企業別の取扱額が最も大きかったのは、海外や国内と同様にJTB15社計で14.6%増の441億9718万円だった。2位は日本旅行が24.0%増の189億595万円、3位はエイチ・アイ・エス(HIS)5社計が8.5%減の111億7975万円だった。
前年からの伸び率では、国内と同様にDeNAトラベルが2740.4%増の11億9350万円で1位に。次いで、トヨタツーリストインターナショナルが137.0%増の5846万円、ヤマハトラベルサービスが85.8%増の2億1342万円となり、取り扱いのある39社のうち24社が前年を上回った。
募集型企画旅行に関しては、取扱額が1.0%増の38億640万円と微増にとどまった一方、取扱人数は11.4%増の25万755人となったことから、単価は9.4%減の1万5180円と減少した。
なお、海外旅行の取扱額は5.0%減の1兆350億1589万円で、総計は3.2%減の2兆8449億2165万円となった。
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