トランスアジア航空が事業停止、払い戻しを案内
トランスアジア航空(GE)は11月22日、会社を解散し全便の運航を停止すると発表した。GEは21日に突然22日の運休を発表し、注目が集まっていたところ。解散の発表文でGEは、搭乗予定であった旅客に対して「多大なるご迷惑をお掛けいたしますことを、心よりお詫び申し上げます」と謝意を表明。その上で、未使用の航空券について払い戻しの方法を案内している。
GEでは、2014年7月と2015年2月に発生した墜落事故によって打撃を受け、2016年8月には当時の子会社VエアーをGEに合併してVエアーを全便運航停止とするなど立て直しを進めていたが、2016年度は第3四半期までの累計で22億台湾ドル(約77億円)の損失を計上するなど苦戦していたという。
払い戻しの対象は、完全に未使用または一部のみ使用済みの航空券。未使用分については12月31日までに、GEからの直販でクレジットカード決済の場合はウェブサイト上の払い戻し申請を、現金で決済した場合は航空券番号や名前、連絡先、口座情報などをメールで送信するよう求める。申請から返金までは最長45営業日かかるという。
また、一部使用済みの航空券については、復路便が12月1日以降の場合、未使用分の運賃と税金を払い戻す。一方、復路便が11月23日から30日までの便で、未使用の区間が国際線と中国大陸線である場合、11月26日までに他航空会社への振り替えを実施。振り替えが実現できなかった場合と、未使用区間が台湾国内線である場合は、未使用分の運賃と税金や燃油サーチャージを返金する。
なお、旅行会社経由での購入については旅行会社への連絡を求めており、取り扱いのあった旅行会社では他社便への振り替えなど対応に追われている模様。特に年末年始の代替座席の確保が困難との声も聞かれた。