JR東、シンガポールに「JAPAN RAIL CAFE」、JTBカウンターも
東日本旅客鉄道(JR東日本)は12月4日、シンガポール中心部の複合ビル「Tanjong Pagar Centre」の1階に、訪日旅行者への情報発信などをおこなう新店舗「JAPAN RAIL CAFE」を開業する。同社が海外に訪日旅行者向けの拠点を開設するのは今回が初めて。同社によると、シンガポールからの旅行者はリピーターが多く、定番コース以外にも興味を持つ可能性が高いこと、ASEAN諸国におけるトレンドをリードする国であることなどから、拠点の開設地に選んだという。
店舗内にはジェイティービー(JTB)と連携して旅行カウンターを設置。カウンター業務はシンガポールに本社を置くJTB Pte Ltdが請け負い、訪日旅行者向けの鉄道パスや、観光施設の入場券などを販売する。なお、JTB Pte Ltdはすでに、シンガポール国内に本社を含む5拠点を開業している。
「JAPAN RAIL CAFE」のコンセプトは「Platform for real Japan, Platform for real communication」。日本政府観光局(JNTO)や自治体などと連携して、期間ごとに各地のプロモーションを実施する予定で、12月3日から1月6日までは東北、1月7日から27日までは上信越、2月4日から24日までは富山県を予定している。
カフェスペースでは、駅ビルなどに飲食店を出店するジェイアール東日本フードビジネスが、日本を感じられる料理やドリンクを提供。物販スペースでは、各地の加工食品や、JR東日本の駅の店舗で取り扱う雑貨などを販売する。そのほか、店舗内にはコミュニケーションツールとして、店舗の利用者が訪日旅行の思い出の写真やおすすめ情報を掲示できる伝言板なども設置する。
「JAPAN RAIL CAFE」の営業時間は平日と土曜日が11時から21時までで、日曜日と祝日については20時まで。旅行カウンターは11時から20時まで営業する。