JNTO、訪日報奨旅行に表彰制度、第1回大賞は台湾6500名
日本政府観光局(JNTO)はこのほど、今年度新たに設けた訪日インセンティブツアーの表彰制度「JAPAN Incentive Travel Awards」について、第1回の受賞案件3件を決定した。応募総数は21件で、この中から大賞と企画賞、貢献賞を決めたもの。旅行の後に主催者が得た効果や地域への貢献、地方訪問、アトラクションやベニューなど企画の斬新性などの基準にもとづいて4名の有識者が評価した。
大賞は、台湾の雄獅旅行社が実施した保険関係の「幸福生根 北國續語 104 年度高極峰會議」で、6500名が北海道を訪問。旅程の工夫のほか、有名人による講演会や台湾人選手が出場する野球の試合観戦などを組み込んだことや、国際交流やコンベンションの振興などにとりくむ公益財団法人の札幌国際プラザと連携したことなどを評価した。
企画賞はドイツのteamtravel premium GmbHによる宝飾関係の「Chaumet - Hurry up for sales」。評価した企画はチームビルディングで、合計55名がiPadを活用して東京をラリー形式で巡るという内容が、他都市でも応用可能な点や地域住民とのコミュニケーションを促進できる点を重視したという。
そして貢献賞は、JTB Australia Pty Ltdが受託した自動車製造業の「Millennium Achievers Tour」。25名が東京に入った後、岡山、香川、徳島、神戸を周遊し、各都市で阿波踊りへの参加など土地ごとの特徴を活かしたことを評価した。移動距離が長いものの観光時間を確保するなど効率性についても工夫しているという。
なお、12月7日には「国際ミーティング・エキスポ(IME2016)」の中で表彰式も実施する予定だ。