JNTO、欧州15ヶ国にテコ入れ、初の大規模キャンペーン開始
日本政府観光局(JNTO)は11月7日、欧州15ヶ国を対象とした大規模キャンペーン「JAPAN-Where tradition meets the future(日本-伝統と未来が出会う場所)」を開始した。インターネット、テレビ、交通広告、映画館広告など複数のメディアを通じて、動画などにより訪日旅行を促進するもの。欧州の15もの国で統一キャンペーンを展開するのは今回が初めてという。
JNTOによると、15年の訪日外国人旅行者の総数が47.1%増の1974万人と大きく伸びた一方で、欧州からの旅行者は6.3%の124万人と、伸び率は1桁に留まっている。同キャンペーンでは長期間滞在し、消費額も高い傾向にある欧州からの旅行者をバランスよく誘客する考え。対象となるのは英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの重点市場5ヶ国に加え、スウェーデン、オランダ、フィンランド、ベルギー、デンマーク、オーストリア、ノルウェー、ポーランド、イスラエル、トルコの計15ヶ国とした。
キャンペーン用の動画は「伝統」と「革新」をコンセプトに、東京や京都、熊野、伊勢など全国45ヶ所の観光地などを映したシーンを3分間にまとめたもの。製作には、動画共有サイトでの累計再生回数が200万回を超える作品「In Japan-2015」を作ったドイツ人映像作家のヴィンセント・アーバン氏を起用した。動画は対象国の複数のメディアのほか、キャンペーン特設サイトでも公開している。