タイ、17年は150万人めざす、ゴルフなどテーマでセミナーも
タイ国政府観光庁(TAT)は、2017年の日本人訪問者数の目標を150万人に設定した。11月1日に開催したセミナーでTAT東京事務所マーケティングマネージャーの藤村喜章氏が語ったもの。藤村氏によると直近の日本人訪問者数は2015年に138万人となり、2016年も8月までの累計で前年比約3%増の96万人と堅調に推移。観光テーマを従来の「Value for Money」から、文化や生活様式に焦点を当てた「Value for Experience」に刷新してプロモーションを展開し、目標達成をめざす。
女性や学生、シニアのほか、ハネムーンなどの「ロマンス」やスポーツの需要もターゲットとし、スポーツの中では特にゴルフを重視する。
1日のセミナーもゴルフをテーマにしたもので、TAT本庁から広告及びPR局局長のスプラニー・ポンパット氏が来日し、「タイは世界でも有数のゴルフ大国のひとつ」であると強調。そして国内200ヶ所以上の各コースが備える景観やタイ人のホスピタリティ、手頃な料金、1年を通してプレー可能であることなどを強みとしてアピールした。
また、藤村氏も、ゴルフ場に併設された宿泊施設でキャンプを楽しめる点や、食事やショッピング、ナイトスポットなどの「アフターゴルフ」も魅力と説明。セミナーに合わせて来日したタイ人ゴルフ選手で、タイのゴルフ観光親善大使を務めるポーンアノン・ペットラム氏も、アフターゴルフの視点でお勧めのコースとしてパタヤにある「サイアムカントリークラブ」を紹介するとともに、自身の一番のお気に入りコースとしてはサムイにある「サンティブリ・サムイ・カントリークラブ」を挙げた。
なお、2017年は日・タイ修好130周年にあたり、日・タイゴルフフェスティバルなどが企画されているところ。TATではスポーツ需要のうちマラソンにも注力しているが、アユタヤ駅伝も開催される予定だ。