エールフランス、新航空会社を立ち上げ、中東系などに対抗

  • 2016年11月6日

 エールフランスKLMグループはこのほど新たな成長戦略を発表し、エールフランス航空(AF)の傘下に新たな航空会社を設立する方針を発表した。拡大を続ける中東系航空会社などに対抗するねらい。2017年にも事業を始め、20年までに長距離用機材10機による体制を構築するとしている。

 成長戦略では、2020年までに長距離路線で1年あたり2%から3%ずつキャパシティの拡大をめざすとしており、その策の一つに新会社を位置付ける。新会社ではコスト効率などを高めることで、新路線を開設するだけでなくAFの既存路線を代替し、さらにAFが運休した路線の再開などにも取り組み、中距離路線を含めてシャルル・ド・ゴール空港を拠点とする路線網の成長を牽引させる方針。10機での運航規模のうち30%が新路線となる見込みだ。

 また、新会社はグループにとっての「研究室」としても位置付け、プロダクトやサービス、ケータリング、IT技術を革新する能力をグループ全体にもたらす役割を与えるという。

 なお、AFは傘下に地域航空会社のオップ!(A5)を、KLMオランダ航空(KL)は傘下にLCCのトランサヴィア航空(HV)などを有している。