全日空、ベトナム航空との協業強化、FFP提携は17年度上期に
ANAグループは2017年度上期(4月~9月)中に、ベトナム航空(VN)とのマイレージプログラムの提携を開始する計画だ。全日空(NH)によれば、2社がコードシェアを実施する全路線を積算対象とするほか、特典航空券を2社の全便で利用できるようにする。2社によるコードシェア運航は10月30日に始まる冬ダイヤから開始(関連記事)。日本/ベトナム間の国際線10路線と、日本国内21路線、ベトナム国内4路線が対象だ。
加えて、VNの客室乗務員がNHのベトナム線の一部にサービス補助員として乗務。ベトナム語での機内アナウンスなどをおこなうことで、サービスの向上をはかるという。
ANAグループとVNは今年5月に業務・資本提携に関する最終契約書を締結。7月1日にはNHがVNの株式を8.8%取得した。ANAグループは8月1日から、羽田におけるVN運航便の空港業務を受託。9月には成田と羽田のケータリング業務も受託したほか、ホーチミン空港でVNの子会社にNH運航便の空港業務を委託するなど、協力関係を強化している。
ANAグループは今後、VNに対して事業や運航に関するノウハウの提供、サービス品質向上に向けた業務支援などを実施する。取締役も1名派遣するという。