10周年のアエロメヒコ、「間もなく」デイリー化、今週にも発表
アエロメヒコ航空(AM)は10月21日、翌月に成田/メキシコシティ線の日本就航10周年を迎えることを記念し、都内のホテルでレセプションを開催した。2年ぶりに来日した同社グループ収益担当最高責任者のアンコ・ヴァン・ダール・ヴェルフ氏は冒頭の挨拶で、週明けの24日か25日頃には来年に実施するデイリー化の詳細を発表できる状況にあることを説明。日本支社長の加藤欣弥氏も「もう間もなく、デイリー化できる」と強調し、早期の実現を示唆した。2月には全日空(NH)が同区間でデイリー運航を開始する予定。
レセプションに先立ち本誌の取材に応じたヴァン・ダール・ヴェルフ氏は、週2便で開始した同路線を10年間で週5便にまで拡大し、来年中にはデイリー化できるまでに至ったことについて、日本の関係者への謝意を表明。あわせて「2年前には日本に対して、メキシコ発便の直行便化と、デイリー化の2つを約束した。近いうちに2つめの約束も果たせる」と述べ、近年の成果をアピールした。また、「今後も日本市場で進化し続ける。ビジネス需要もレジャー需要もまだまだ取り込んでいける」と意欲を示した。
今年1月に、それまではモンテレイ経由だったメキシコシティ発便を、ボーイングB787型機のエンジン強化により直行便化した後の需要については「順調で、特に自動車関連企業のメキシコ進出の追い風を受けて、ビジネスクラスが右肩上がりを続けている」と説明。メキシコ以外では米国との国交正常化を受け観光客の増加が予想されるキューバへの送客にも期待を示し、「先日には安倍首相が訪問したことで、今後はビジネス需要の取り込みも見込めるのでは」と述べ、他の中南米諸国とあわせて注力する考えを示した。
全日空(NH)が2月から同区間でデイリー運航を開始し競合相手となることについては、NHとAMがインターライン精算において特定区間の販売額を2社間で取り決めるSPA契約を結んでいることについて述べた上で、今後の戦略を説明。「意識はするが、相乗効果が生まれるようポジティブに考える。SPAについても継続し、できることは引き続きサポートする」と述べ、市場の活性化に向けてWin-Winの関係をめざす考えを説明した。
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