日系2社、東京五輪の特別塗装機公開、20年まで国内線で運航
日本航空(JL)と全日空(NH)は10月14日、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムを施した共通デザインの特別塗装機を公開した。2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの活性化を目的としたもので、使用機材はともにボーイングB777-200型機。16年度中にはそれぞれ4機もしくは5機に増やす計画で、いずれも国内線に投入する。両社は東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルエアラインパートナーを務めている。
同日に開催したお披露目イベントで、JL代表取締役社長の植木義晴氏は「エンブレムを日本中の空に届けて、東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げていきたい」とコメント。NH代表取締役社長の篠辺修氏も「特別塗装機は20年まで日本の空を飛び回る。我々はオリンピック・パラリンピックの成功に向けて、日本航空や関係者のみなさまと心を一つに尽力していきたい」と意欲を示した。
また、来賓として挨拶した東京2020組織委員会会長の森喜朗氏は、通常スポンサーシップは1業種1社であることを話した上で「両社に協力してもらえることは大変光栄。これこそがオールジャパン」と強調。「飛行機や空港はお客様を迎える入り口。そのケアをしていただけるのは本当にありがたいこと」と謝意を示した。
このほか登壇した、日本オリンピック委員会会長の竹田恆和氏は「今後、特別塗装機が日本中を飛び回り気運を高めてくれることに感謝する」とコメント。日本パラリンピック委員会会長の鳥原光憲氏は「当委員会では若い人を中心にパラリンピックファンを創出することを目標としている。その上で特別塗装機の役割は計り知れない」と述べ、「気運を天まで掲げて、シンボルになることを期待している」と話した。