トルコ文化観光副大臣、観光PR強化で予算増、需要回復に意欲
トルコ共和国文化観光副大臣のフセイン・ヤイマン氏は「ツーリズムEXPOジャパン2016」に合わせて来日し、会場で本誌のインタビューに応えた。同氏はテロ事件などで落ち込む観光需要の回復に向け、海外でのプロモーション活動を強化する方針を説明。「そのための予算をしっかりつけて活動する」と語り、観光予算を増加する考えを示した。
トルコ大使館文化広報参事官室によれば、2016年1月から8月までの日本人訪問者数は前年比56%減の3万1809人。これを踏まえ、ヤイマン氏は「日本はピーアールの対象として、我々にとって第1に考慮すべき国」と日本市場の重要性を強調。「トルコは治安が保たれている。日本の皆様には1人でも多くトルコに訪問してほしい」と強く訴えた。
治安については、トルコの有名な観光地など観光客が多く訪れる場所に軍人や警官を配置するなど「最高レベルの警戒態勢をとって治安維持に取り組んでいる」ことを説明。さらに「世界中がテロの脅威にさらされるなか、こうした状況を打破するため、各国が一丸となって対処する必要がある」と語った。
今後は引き続き、トルコの文化の多様性をアピールする方針。カッパドキアやパムッカレ、イズミル、アンタルヤなどにある文化遺産を紹介する計画だ。