8月の旅行収支は543億円、3年7ヶ月ぶりに黒字幅が縮小
財務省がこのほど発表した国際収支状況の速報値によると、8月の旅行収支は543億円の黒字だった。22ヶ月連続で黒字を計上したものの、黒字幅は前年同月から209億円縮小した。黒字幅が縮小するのは3年7ヶ月ぶり。なお、日本政府観光局(JNTO)によれば、8月の訪日外国人旅行者数は前年比12.8%増の204万9200人。日本人出国者数は10.4%増の182万5000人だった。
サービス収支は前年の421億円の黒字から525億円の赤字となった。財務省によれば、旅行収支が黒字幅を縮小したことや、その他のサービス収支が昨年の324億円の黒字から429億円の赤字に転じたことが要因という。一方、貿易収支とサービス収支をあわせた「貿易・サービス収支」は1907億円の黒字となり、前年の2871億円の赤字から黒字に転換した。
なお、経常収支は2兆8億円の黒字で、黒字幅は前年から3759億円増加。2014年7月から26ヶ月連続で黒字となった。