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タイ副首相、日本重視を強調-外交130周年でプロモ強化

  • 2016年10月9日

パティマプラゴーン氏  タイ王国副首相のタナサック・パティマプラゴーン氏はこのほど開催された「ツーリズムEXPOジャパン2016」に合わせて来日し、業界誌などのインタビューに応じた。同氏は「タイにとって日本の観光市場は重要性が高い」と語り、「今後も日本重視で観光政策を進める」と意気込みを示した。引き続きタイならではの文化や自然の魅力を訴求し、リピーター化を促す方針だ。

 タイはこれまでにも、特に女性層の取り込みとリピーター化に取り組んでおり、パティマプラゴーン氏は「女性には“美味しいタイ”をアピールし、リピーター化に向けたプロモーションを展開していく」と方針を説明。タイ国政府観光庁(TAT)はツーリズムEXPOジャパンでもタイ料理教室を開講し、参加者にソムタムの作り方などをレクチャーしている。

ツーリズムEXPOジャパンのタイブースでオープニングセレモニーを実施  また、同氏は17年が日本とタイの外交関係樹立130周年であることに触れ、「旅行会社やTAT、関係省庁などと連携して記念イベントを実施したい」と意欲を語った。来年2月にはアユタヤで、130周年を記念した「KIZUNA駅伝」を開催する予定だ。

 TATによれば、15年にタイを訪問した日本人旅行者数は前年比9.2%増の138万1690人。16年の1月から8月までの累計も3.6%増の96万1846人と増加している。パティマプラゴーン氏は交流促進による日本人旅行者数の増加に期待を示し、「そのためには2国間の双方向の交流が重要。目標達成のためにはタイ政府も、タイ人が日本を訪れるように協力したい」と語った。

 そのほかに同氏は、昨年8月にバンコクで発生した爆発事件についても言及。現在はホテルのスタッフやボランティアなど約2000名からなる安全対策チームが治安維持に取り組んでいることを紹介し、「タイのイメージを損なう事件などを厳しく取り締まり、安全・安心に旅行できるタイを創っていきたい」と話した。