今年は日本橋でJAPAN NIGHT、竿燈やくまモン登場-官房長官も
「ツーリズムEXPOジャパン2016」の開会式がおこなわれた9月22日の夜、日本政府観光局(JNTO)、日本観光振興協会(日観振)、日本旅行業協会(JATA)は今年も「国際交流の夕べ~JAPAN NIGHT」を開催した。新たに開始した官民連携プロジェクト「ジャパン・トラベル・マンス」の目玉イベントの1つとして実施したもので、3回目となる今回の舞台は東京の日本橋。今年は観光業界の要人を招いてベルサール東京日本橋で開催した「招待者レセプション」と、一般向けに日本橋の中央通りなどで開催した「広報イベント」の2本立てとした。
「招待者レセプション」では、主催者を代表して日観振会長の山口範雄氏が登壇し、「20年の東京オリンピックに向けて世界の注目が集まるなか、今年は江戸の中心として栄え、五街道の起点でもある日本橋を舞台とした」と説明。あわせて「官民、地域、産業界、国どうしの連携深化のために、今日のこの場を活用してほしい」と呼びかけた。
この日は国土交通大臣の石井啓一氏やJNTO理事長の松山良一氏が挨拶に立ったほか、内閣官房長官の菅義偉氏も登場。第2次安倍内閣が戦略的なビザ緩和などにより、訪日外国人旅行者の大幅な増加を実現したことをアピールするとともに「今後も大胆な政策を進める。『観光先進国』をめざして、やれることはすべてやる」と宣言し、改めて政治主導で観光振興を推進する方針を示した。
鏡開きと乾杯を終えた後は、津軽三味線の演奏や歌舞伎の演舞が披露された。また、JATAの国内旅行キャンペーン「ニッポンを、遊びつくせ!」に起用されているダンスグループのWORLD ORDERも登場し、パフォーマンスを披露した。
一般向けイベントは、日本橋の中央通りを封鎖して設けた「Japan “Smile” Bridge」を会場に実施。江戸火消しによる木遣りや梯子乗り、栃木県の鹿沼秋祭り、秋田の竿燈祭り、熊本の牛深ハイヤ踊りが披露された。牛深ハイヤ踊りには「くまモン」などの人気キャラクターも参加した。
また、イベントの中ほどには、日観振会長の山口氏、JATA会長の田川博己氏、観光庁長官の田村明比古氏、JNTO理事長の松山氏がブログで人気の柴犬「まる」とともに人力車で登場。松山氏は挨拶で「イベントを訪日・国内・海外による三位一体の大きな博覧会にしようとしている。是非足を運んで欲しい」と呼びかけた。