とっておきのはんなん(2) 産業活性化へ「阪南ブランド十四匠」
阪南市は大阪都心から1時間圏内で、玄関口にあたる南海電鉄「尾崎駅」は特急停車駅。南海線で電車が海沿いを走るのは阪南市エリアだけで、電車から見る夕陽は美しく、せんなん里海公園は日本の夕陽百選にも選ばれている。
海・山・産業が織りなす魅力
海側ではぴちぴちビーチ(箱作海水浴場)ではビーチに設けられた特設ビーチバレーコートで全日本ビーチバレージュニア男子選手権大会が開催されている。創業300年の老舗の酒蔵「浪花酒造」に残る木造の酒蔵は江戸・享保年間の建物で国登録有形文化財に指定。酒蔵見学も可能だ。山側には、紀州街道の街並みが残る山中渓があり、春には桜並木で彩られる。恐竜の滑り台などがあるわんぱく王国もある。銀の峰や紀泉アルプスハイキングコースがあり、四季折々の景色が楽しめる。
また阪南市には江戸から明治の大合併まで14の村があり、紋羽織や和泉瓦の生産が盛んだったことから、阪南市商工会では産業面の強化に注力。伝統の「技」と「匠」を集結し地場産業の振興、発展を目指す「阪南ブランド十四匠」を立ち上げた。
同商工会の出口尚暢専務理事は「2006年から事業化し、認証制度にしました。現在は食品製造や水産加工品製造、菓子、繊維、機械金属、和紙の布製品など企業28社を認証しています。大阪湾産の海苔を唯一製造している事業者や造り酒屋、黒毛和牛を育てている企業も認定しました。今後は『十四匠』の知名度向上を図り、ブランディング力強化により地域産業の活性化につなげていきたい」と話している。
(16/09/15)
情報提供:トラベルニュース社