JTB、訪日商品をサンライズツアーに集約-17年は116万人目標
▽ツアー数を拡充、北海道など地方のラインナップを強化
17年の取扱人員目標は15年比260%増の116万人をめざす。JTB国内旅行企画執行役員訪日インバウンド戦略室長の野浪健一氏によれば、16年の目標は15年の約32万人の倍にあたる64万人。円高の影響などで1月から7月までは平均して前年比20%増と「若干伸び悩んでいる」が、17年商品ではゴールデンルート中心の商品ラインナップから脱却し、質量ともに地方への商品を充実させたことで、目標を達成したいという。
17年の商品は「Multi Day Tours」「Day Trips」「Train Package」「Free & Easy」「Extras」の5つのカテゴリで展開。15年の1500種類から3割増の2000種類の商品を提供する。「Multi Day Tours」「Day Trips」は添乗員付きのツアーで合計169コースを用意。「Multi Day Tours」は英語の通訳案内士が同行する「JALで行く日本一周14日間の旅」など宿泊付きの周遊型ツアーを、「Day Trips」は日帰りのバスツアーやウォーキングツアーを提供する。バスツアーなどで使用している音声ガイドシステムについては、対応言語を大幅に増やすという。
「Train Package」は東京、大阪、京都発着の新幹線を利用するツアーで、日帰り商品と宿泊付き商品の両方を用意。JRグループ6社による「ジャパン・レール・パス」の対象外となる、東海道・山陽・九州新幹線の「のぞみ」を使うツアーも用意した。「Free & Easy」はレンタカーや2次交通と宿泊施設をセットにしたFIT向けのプラン。17年は「北関東(茨城・栃木・群馬)レンタカー周遊温泉旅館プラン」などを用意した。
「Extras」は、着物レンタルや観劇、食事などのオプショナルプランを提供。「夜に楽しめるアクティビティが少ない」という訪日旅行者の意見などを踏まえて、明治座の「ナイトミュージカルショー SAKURA-JAPAN IN THE BOX」や、「ヘリコプター夜景鑑賞」などのプランを拡充した。
▽訂正案内(9月14日11時20分 編集部)JTB国内旅行企画代表取締役社長の大谷恭久氏、執行役員訪日インバウンド戦略室長の野浪健一氏のお名前を誤って記載しておりました。お詫びするとともに訂正いたします。