地方部の生活バスを救え!「バス旅ひょうご」 フリー乗車券など社会実験

 兵庫県バス協会は、県内のバス会社や県、沿線市町と連携し、生活交通バスを使って誘客を図るキャンペーン「バス旅ひょうご2016」を実施している。乗り降り自由のフリー乗車券をはじめバスの利用促進につながる企画を展開し、利用者の減少で苦境に立たされている地方部の生活交通バスに活路を見出したい考えだ。

 キャンペーンは、地方部の人口減少が進み、地域内の利用だけでは維持が困難になってきた路線バスやコミュニティバスについて、維持に向けて観光客の利用による交流人口拡大を図ろうと企画。今回は社会実験として実施し、次年度以降の本格運用につなげていく。

 キャンペーンのメーンとなる企画乗車券は9月1日に始まり、11月30日までの期間、3ルートで設定した。

 姫路から県北部但馬地方を向かう「但馬・奥播磨2デイフリーきっぷ」は豊岡市城崎温泉や新温泉町湯村温泉、朝来市竹田城跡などに立ち寄る。料金は大人3千円、子ども1500円。

 神戸や姫路から赤穂市や宍粟市をめぐる「西播磨2デイフリーきっぷ」は山崎城下町や龍野城、赤穂御崎、書写山圓教寺、姫路城が主な立ち寄り先。大人 2300円、子ども1150円。

 「丹波篠山 1 デイフリーきっぷ」は(篠山城下町や立杭焼関連施設「陶の郷」などへ。大人 800円、子ども400円。

 そのほか、キャンペーンではモデルコースの設定や、利用者による乗車体験記の紹介、沿線市町の観光案内などを行う。

 (16/09/08)


情報提供:トラベルニュース社