ブランドUSA、新たな需要創出へ-羽田昼便で地方から送客

  • 2016年9月12日

ブランドUSAの早瀬氏  ブランドUSAはこのほど、第8回目となる「ステークホルダーミーティング」を開催し、日本市場における今後の方針を発表した。冒頭で登壇したブランドUSA日本代表の早瀬陽一氏は、ブランドUSAが2021年までに全世界からの旅行者数を現在の7750万人から1億人にまで引き上げる目標を掲げていることを説明した上で、目標達成に向けて新たな需要を創出したい考えを説明。あわせて非営利団体のビジットUSAコミッティーとの連携を進める考えを示した。

 新しい需要の創出に向けては、観光局の日本事務所がないエリアをアピールするとともに、「ビヨンド・ゲートウェイ」をテーマとして、ゲートウェイとなる都市と以遠の自然の両方を1度に訪問する旅行を訴求する。ブランドUSA日本事務所旅行業界担当ディレクターの高久渉氏は、両方の観光情報を紹介する特設サイトを作成し、英語版は16年内に、日本語版は16年度内にオープンすることを発表した。

 また、16年の冬ダイヤから米系航空各社が羽田/米国線の昼時間帯に就航することを機に、東京や大阪、名古屋以外の地方からの送客も強化する。具体的には、地方の旅行イベントなどに積極的に出展する予定で、例えば10月1日から3日まで開催される「沖縄旅フェスタ」や、10月14日から16日までの「札幌 海外旅行フェア」、1月21日と22日の「広島空旅2017」に参加するという。

 早瀬氏は本誌の取材に対して「地方から米国への便は減っているが、昼便の就航で乗り継ぎは便利になる。これを契機に送客を強化していきたい」と意欲を示した。ビジットUSAコミッティーとの連携については、共同開催しているロードショーやセミナーなどに引き続き注力するという。

 この日はそのほか、17年1月から「イノベーション」をテーマに広告キャンペーンを実施することも発表。「最先端の米国のファッションや文化などを訴求する」と説明した。詳細は決まり次第発表するという。