香港、スタークルーズなどとセミナー開催-新造船の紹介も
香港政府観光局(HKTB)はこのほど、スタークルーズ、キャセイパシフィック航空(CX)との共催で、旅行会社向けセミナーを開催した。HKTBトレードデベロップメントマネージャーの武田光弘氏は冒頭の挨拶で、今年1月から7月までの日本人訪問者数が前年比2.6%増の58万95人と順調に推移していることをアピール。その上で「伸び率が安定してきているので、後半はより一層の増加をめざしたい」と意欲を示し、参加者に商品造成を呼びかけた。近年の日本人訪問者数は尖閣諸島問題などで低迷が続いていたが、15年9月からはプラスに転じており「このまま行けば16年はプラスになる」という。
HKTBは昨年4月に開始した、20代後半から40代までの働く女性をターゲットにしたキャンペーン「アガる香港」に加えて、東京事務所の開設50周年記念したキャンペーンも展開しているところ。日本国内では、女性誌「anan」にモデルの佐々木希さんなどを起用した香港特集を掲載。付録として小冊子「香港注目エリアガイド」を付けた。現在は希望する旅行会社を対象に、HKTBの公式ガイドブックとあわせて、同冊子を無料で提供している。
現地では2階建て観光トラムによるツアー「TramOramic Tour」を、HKTBが1日1便貸し切って、一般向けに無料提供する。運行するのは11月23日から17年1月15日までの土日祝日と年末年始で、時間は18時30分から19時30分まで。定員は各30名とした。申し込みはHKTBの公式ウェブサイト上で、先着順に受け付ける。
そのほか、10月27日から30日まで開催する「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」にあわせて、旅行会社向けにツアーに組み込める「ボーナスパック」を用意する。「ボーナスパック」は入場券に加えて、ワインや食事の試食券、ワイングラスなどをセットにしたもの。
スタークルーズ日本オフィスシニア・セールス・マネージャーの藤坂幸央氏は、香港から深センへのクルーズなどを運航する「スーパースターヴァーゴ」を、17年春に改装することを説明。加えて、スタークルーズと同じくゲンティン香港の子会社であるドリームクルーズが、新造船「ゲンティン ドリーム」(総トン数15万1300トン、乗客定員3352人)11月に導入することを紹介した。
「ゲンティン ドリーム」の客室数は1674室で、このうち70%以上がバルコニー付き。船内には35軒以上のレストランやバーなどを設ける。コースは広州発着で香港を訪れるコースや、広州や香港発着でベトナムを巡るコースなどを設定。17年4月2日から9月29日までは、広州発着で那覇や宮古などを巡る日本クルーズも実施するという。
CX東京旅客営業支店営業係長の斎藤祥毅氏は、これまで日本/香港線で使用していたボーイングB747型機を、10月からはB777-300ER型機に変更することを説明。B777-300ER型機の座席数はビジネスクラス42席、エコノミークラス356席の計398席で、B747型機より約40席増加することから「より大型の団体の受け入れも可能になる」とアピールした。