日系2社、7月の国際線旅客は5.9%増-全日空は利用率増
全日空(NH)と日本航空(JL)の2016年7月の運航実績で、2社の国際線旅客数の合計は前年比5.9%増の152万9466人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)と旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)はともに5.4%で、利用率は前年並みの80.0%となった。
企業別では、NHの旅客数は12.9%増の80万663人と2桁増に。利用率はASKが10.0%増だったところRPKは11.2%増となり、利用率は0.8ポイント増の78.8%だった。一方、JLの旅客数は0.9%減の72万8803人と微減。ASKは0.6%増となったがRPKは0.4%減と下回り、利用率は0.8ポイント減の81.4%となった。
各社の方面別旅客数を見ると、NHは「欧州」が1.2%減の6万9450人となったが、「アジア・オセアニア」は17.9%増の55万5192人と大きく増加。「北米・ホノルル」も4.6%増の17万6021人と前年を上回った。利用率が最も高かったのは「北米・ホノルル」で2.8ポイント増の81.0%。次いで「欧州」が0.9ポイント減の79.8%、「アジア・オセアニア」が0.2ポイント増の76.7%となった。
JLの旅客数は「中国」が9.5%増の13万6400人、「米大陸」が6.5%増の10万2904人と2方面で前年を上回ったが、最も旅客数が多かった「東南アジア」は4.2%減の27万2532人と減少した。減少幅が最も大きかったのは「オセアニア」で11.8%減の1万1199人。以下は「ハワイ・グアム」が6.9%減の9万4779人、「韓国」が6.4%減の5万604人と続いた。テロ事件が続く「欧州」は1.5%減の6万170人となり、6月と比べて減少幅は1.4ポイント改善した。
利用率が最も高かった方面は「ハワイ・グアム」で、0.9ポイント減の86.5%。次いで「中国」が0.5ポイント増の84.1%、「欧州」が1.0ポイント増の82.0%、「韓国」が6.8ポイント増の82.0%、「米大陸」が1.2ポイント減の80.9%と続いた。8割を下回ったのは「東南アジア」と「オセアニア」で、それぞれ1.2ポイント減の79.4%、8.9ポイント減の72.1%だった。