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九州観光推進機構、航空15社とキャンペーン-第2期ふっこう割も

  • 2016年8月29日

協賛航空会社の客室乗務員とご当地キャラクターもイベントを盛り上げた  九州観光推進機構はこのほど羽田空港で、今年9月1日からの「空行け!九州キャンペーン2016」開始に向け、「おもてなし隊発足式」を開催した。同キャンペーンは来年3月31日まで、九州に乗り入れる航空会社15社と共同でおこなうもので、合計400名以上に九州への往復航空券や九州各県の特産品などを提供するもの。発足式では熊本県出身のタレントのスザンヌさんを「九州おもてなし隊1日PR隊長」に任命した。九州観光推進機構ではキャンペーンを通じて、地震発生後の九州観光の復興につなげていきたい考えだ。

 発足式の冒頭、同機構事業本部長の高橋誠氏は、「熊本地震からの復興も順調に進んでいる。今年は『おもてなし』をコンセプトに九州観光を盛り上げていきたい」と挨拶。あわせて9月9日から制度を利用した旅行商品の販売が始まる第2期(2016年10月~12月)の「九州ふっこう割」について触れ、「利用してぜひ九州を訪れて欲しい」とアピールした。

 本誌のインタビューに応えた高橋氏は、今年7月から9月までの、第1期の九州ふっこう割について「ゴールデンウィークは風評被害に苦しんだが、夏休み期間の需要喚起のカンフル剤になった」と評価。一方で「九州ふっこう割宿泊券」については販売が九州に集中し、希望者が殺到して電話がつながらないなど課題もあったため、第2期では東京や大阪などでの販売数を増やすとともに、抽選を実施する。旅行商品については、旅行会社の店舗やインターネットで先着順に販売する。

九州観光推進機構事業本部長の高橋誠氏(左)と九州おもてなし隊1日PR隊長に任命されたスザンヌさん  このほか、高橋氏は九州への訪日需要についても触れ、「今年6月の九州での入国手続は前年比10%増だったものの、地震発生前の伸び率には届いていない」と現状を説明。また、日帰りで訪れる外国人旅行者が増えていることから、「今後は平日を中心に、宿泊客の取り込みに力を入れていきたい」との考えを示した。

 発足式には、協賛航空会社のキャビンアテンダントのほか、九州各県の人気キャラクターも登場し、各県の観光ピーアールをおこなった。スザンヌさんは「復興が始まった熊本城は今しか見られない。その過程を目に焼き付けて、再建されたあとにまた訪れて欲しい」とアピールした。