世界に誇る奇観-中国湖南省がOATA理事招く(1) 友好深め相互交流へ
高さ200メートルを超える石柱が3千以上ある奇観で知られる武陵源(張家界)や「一千天」と呼ばれる奇岩景観の●山などの世界遺産を持つ中国湖南省。中国南方文化発祥の地として長い歴史を持つ同省は、世界遺産登録されている景観を中心に広く省内の観光素材をアピールするため、大阪府旅行業協会(OATA、徳原昌株理事長)の理事を招いて視察ツアーを実施した。(※山に良)
「共に発展できる関係を構築」
今回の視察は6月24-27日に行われた。24日、関西国際空港(関空)14時10分発の中国東方航空機で上海空港に着き、国内線に乗り換えて張家界荷花空港に到着。25日は専用車で張家界、黄龍洞、26日は袁家界、天子山自然保護区、27日は岳麓書院、愛晩亭を視察して湖南長沙黄花空港から関空へという3泊4日の行程だった。
ところが初日、2日目と天候不良で上海からの国内便が飛ばず、3日目に上海から長沙まで新幹線での移動となった。残念ながら湖南省の視察は岳麓書院、愛晩亭、馬王堆古墳のみとなってしまった。
一行が着いた3日目の夜は宿泊先の長沙華天大酒店で湖南省旅游局の黄国斌所長らと懇談。黄所長は同省には武陵源と山の2つの世界自然遺産と老司城という世界文化遺産があることを紹介しながら「今回はせっかくの機会が残念な結果になってしまい、申し訳なかった」とし、湖南省までの訪問を「心から感謝したい」と歓迎の意を表した。
また湖南省からも多くの人たちが日本を訪れていることを紹介し「皆さんのお力を借りて、日本のお客様を湖南省に送ってほしい」と相互交流の一翼を担ってもらうことを要請した。
徳原理事長は「OATAの組合員は中国の沿岸部には送客させていただいていると思う。今回あらためて内陸部にも多くのすばらしい観光素材があることを知った。組合員にもきちんと情報提供していくので、これからもOATAと湖南省が共に発展できる関係を構築したい」と、今後とも交流を深め、協力関係を密にしていくことを呼びかけた。
(16/08/22)
情報提供:トラベルニュース社