世界に誇る奇観-中国湖南省がOATA理事招く(3) 武陵源に悠久の時感じ
袁家界はそびえたつ峰々が続く景観が見もの。350メートルの高さで2つの峰をつなぐ天然の石橋「天下第一橋」には、高さ326メートルの百龍展望エレベーターがあり、2分足らずで頂上へ上り、針のように天を指す奇岩群を間近に見ることができる。天子山には筆のような岩が連なる御筆峰や女性が花を手向けている姿に見える仙女献花、兜のような武士訓馬といった奇岩のほか、景観を一望できるロープウェイもある。
大スケールの自然と歴史
黄龍洞は総距離が3千メートルというアジア最大の鍾乳洞。洞内湖を遊覧船で回って洞内を楽しむもので、すべてを見ると2時間かかるが、一部だけでもカルスト鍾乳洞の広さを知ることができる。
このほかにも武陵源で最も美しいといわれる金鞭渓、田園風景や奇観を楽しめる天門山など、見どころは尽きない。
長沙市内に転ずると、岳麓書院は中国古代四大書院のひとつで、岳麓山の麓にある湖南大学の敷地奥にある。文昌閣、御所楼、湘水校経堂など中国の深い歴史と関係する建物を備える。愛晩亭は小高い丘に建てられた二重屋根に8つの柱を持つ。愛晩亭の額は毛沢東の筆によるものだ。
馬王堆古墳は長沙市郊外にある前漢初期の長沙国貴族の墓地。2千年以上経っても完全な形で保存された女性ミイラなど3千以上の文化財が出土した。現在工事中の湖南省博物館で数年後には見ることができるようになる。
(16/08/22)
情報提供:トラベルニュース社